前回のブログで「ありがとう!のパワー」について書きました。「ありがとう!」の言葉は、人間の持つ「3大幸せホルモン」を呼び起こしてくれるのでしょう。「3大幸せホルモン」とは、「ドーパミン」「セロトニン」「オキシトシン」です。「ドーパミン」は快楽・意欲・集中力を、「セロトニン」は精神状態の安定・感情のコントロールを、「オキシトシン」は愛情・つながりなどの安心感に関わる役割をそれぞれ担っていると言われています。「3大幸せホルモン」は、相互に影響し合いながら、私たちの心を幸せな状態に導いてくれているのです。
新学年・新学期になって、CASAに新メンバーが加わるようになりました。先日新しく仲間に加わってくれた中一女子のMさんとYさんは、「CASAはのんびりできるね~ぇ」「とってっも居心地がいい場所だね」と感想を述べてくれました。CASAの「活動の4本柱」は、「くつろぐ(ワイワイ広場)」「あそぶ(ワイワイ部活)」「たべる(ワイワイ食卓)」「まなぶ(ワイワイ学校)」ですが、
「くつろげる場づくり」には特に気を配ってきたので、これらの言葉を聞いてとても嬉しい思いでした。
CASAには、「8つの部屋」があり、それぞれに特徴を持たせた場づくりをしてきました。「おくの家」の2階には、
「いろりキッチン」という部屋があります。この部屋は、ミニキッチンもあるので、当初は
大人がお茶を飲みながらゆっくり話をできる「くつろぎの場」として活用してきました。しかし、2階にあるので高齢者が階段を上り下りすることは避けた方がいいと考え、近年は子どもたちの「食事・勉強の場」に変更して使ってきました。今年度に入り、中2女子バスケットボール部のメンバーたちが、5~6人でCASAに来てくれる日が多くなりました。彼女たちの要望は、「みんなで並んでおやつを食べたり、ゲームをしたり、映画を観たり、勉強できる場所が欲しい!」とのことでした。「つながり」を求めているようです。そこで、囲炉裏風のテーブルを撤去し、座椅子を並べ、座れる大きなテーブルを置いてみました。下には冷感マットを敷き、感触もヒンヤリとさせました。その結果、この部屋は、女子バスケ部メンバーだけでなく、
みんなの「くつろぎの場」として大好評になっています。
みんなで座椅子に座って仲良くすることで、「オキシトシン」がタップリ出ているのでしょう。また、隣の部屋との境には、スクリーンを降ろせるように工夫しました。Wi-Fiで簡単に接続できる映写機も用意したので簡単に映画も楽しめます。怖い映画を見る時には、雨戸を閉めれば真っ暗な小さな映画館の誕生です。「キャーキャー」言いながら、みんなの連帯を楽しんでいます。
他の部屋も新たな工夫をして、それぞれの特徴を持たせていきたいと日々模索しています。これも楽しい作業です。
「いろりキッチン」の新・旧の写真を載せておきます。「囲炉裏風テーブル」がなくなってしまったので、この部屋の新たなネーミングを考えないといけませんね。
小沼 好宏