三人のレンガ職人

2025/09/23

前回のブログで、たくさんのレンガを並べて「CASA花壇の土止め」造りをしてくれたKさんへの感謝をつづりました。ここで思い出すのは、イソップの寓話「三人のレンガ職人」です。旅人がある町の一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいました。旅人はその男のそばに立ち止まって「ここで何をしているのですか?」と尋ねました。「何って見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろう。朝から晩まで俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。暑い日も寒い日も、一日中レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり。」と男は自らのひび割れ汚れた両手を差し出し見せました。「何でこんなことばかりしなきゃならないのか。全くついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに…」旅人はその男に慰めの言葉を残して歩き続けました。

もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会いました。先ほどの男のように辛そうには見えません。旅人は尋ねました。「ここで何をしているのですか?」「俺はね、ここで大きな壁を造っているんだよ。「大変ですね。」旅人はいたわりの言葉をかけました。「なんてことはないよ。この仕事のおかげで、俺は家族を養っていけるんだ。大変だなんて言ったらバチが当たるよ。」旅人はその男に励ましの言葉を残して歩き続けました。

さらに歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出会いました。「ここで何をしているのですか?」旅人は興味深く尋ねました。「ああ、俺のことかい? 俺は歴史に残る偉大な教会を造っているんだ!」旅人はお礼の言葉を残して歩き続けました。その背中に「ここで多くの人々が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ。素晴らしいだろう!」と答えました。

この寓話は、「目的」を持って仕事をすると「モチベーション」に大きな差が生じることを教えてくれます一人目の職人は「単純作業」と考え、二人目の職人は「生活のためという目的」を持ち感謝をしています。さらに三人目の職人は「目的」をしっかり持ったうえで、どのような建物を造るのかを「イメージ」し、さらに訪れる「人々の幸せ」まで考えています。きっとKさんの頭にも「花壇のイメージ」がわき、「CASAに集う人々の幸せ」を考えてくれていたのでしょう。

CASAに来てくれる子どもたちともよく話します。「何のために勉強するのか?」と。勉強をやらされていると考える子どもたちは勉強が面白くないでしょう。近い目的でもいい、例えば「次の定期試験で何点とろう!」と「目的を立てる」と勉強に「励み」が出てきます。「具体的な教科で何点とろうとイメージできる」とさらに「成果」は上がるでしょう。さらに「将来のことを考え・イメージできる」とさらに「モチベーションも上がる」ことでしょう。これは勉強だけでなく、部活でも、習い事でも、全てのことに共通することでしょう。

小沼 好宏

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