鳥の眼&虫の眼

2025/10/07

今夏は日本全国が猛暑と豪雨、さらには竜巻などに悩まされました。被害にあわれた地域のニュースを見るたびに心が痛みました。CASAの建物は、私の実家がベースなのでかなり古く、豪雨の時には「雨漏りなど大丈夫かな?」と心配もしました。10年前の活動スタート時には、部屋を中心に改修したので、屋根や外壁が心配です。そこで「屋根と外壁の補修を行ったら、おおよそいくら位の費用が必要なのか?」を複数の工事会社さんに見積もりをお願いしています。その中でとても興味深かったのは、それぞれの会社の調査方法です。職人さんが直接屋根に上り確認する方法、ドローンを飛ばし確認する方法、伸ばし棒にカメラを取り付けて確認する方法などいろいろありました。ドローンやカメラなどの技術が進歩し便利になりました。一方で職人さんの経験や技能も重要です。それぞれの調査方法に基づき、各社さんからどよのうな改修方法の提案・見積もりをいただけるのかとても楽しみにしています。屋根と外壁の補修ですから、かなりの費用が必要になりそうですが、「CASAは私の老後の資金を切り崩して、無料で運営しているボランティア施設なので完璧な改修までは欲張らず、安全・安心が確保できるレベルの改修をお願いします」と伝えました。

もう1つ、私道花壇のキバナコスモスの現状です。これも今夏の猛暑の影響を受けたせいでしょうか、種の出来具合が例年より悪く感じます。花から種に変化していく中で、完全な種になり切る前に、茶色に変色し枯れてしまっているモノが多いのです。また、豪雨の強い雨に叩かれて、折れて倒れてしまった花も多くありました。

屋根の補修調査やキバナコスモスを見ながら感じたことがあります。それは「鳥の眼&虫の眼」の大切さです。屋根の補修では、まず屋根全体の状況を把握した上で、個別に傷んだ箇所を見つけ必要な補修を考えなければなりません。全体把握は「鳥の眼」で、個別箇所の発見は「虫の眼」です。キバナコスモスも同様です。盛夏におけるキバナコスモスの全体の咲き具合をイメージしながら、初夏から苗を育てていきます。花が足りない場所には移植し、密集場所では間引きも行います。そして秋には、種の生育状態を把握しながら子どもたちと種取りをします。ちょうど今、小学校低学年の子どもたちの「朝のあいさつ」時の楽しみは種取りです。花全体をイメージしながら世話をするのは「鳥の眼」、種取りなどは「虫の眼」です。

CASAでは「モノの見方」
について、子どもたちとよく話をします。「モノを見る時」には、正面・横・上・下など「いろいろな角度」から見る、全体把握か細かい所に注目するのかは「鳥の眼」と「虫の眼」を使い分けるなどです。私自身も子どもたちと接する時には、「鳥の眼&虫の眼」を意識し大切にしています。子どもたちの良い所、少しアドバイスが必要な所を、偏らずに見つけるためにこれからも「鳥の眼&虫の眼」を忘れずにいたいと思います。「屋根調査のドローン」と「キバナコスモスの種と枯れた花」の写真を載せておきます。

小沼 好宏




 

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