大リーグのワールドシリーズでドジャースが優勝しました。日本人選手の大谷選手・山本選手・佐々木選手の大活躍も優勝に大きく貢献しました。このニュースを伝える昨日(11/3)の産経新聞の中で
「無敵の人」という言葉と出会いました。ワールドシリーズで力を発揮した選手たちをたたえる言葉だと思ったのですが全く違うものでした。
「無敵の人」とは、「社会的に失うものが何もないために、犯罪などの反社会的な行動を起こすことに何も躊躇もない人」を意味するインターネットスラング(もっぱらインターネット上で使用されている俗語)で「2ちゃんねる」の開設者・西村博之氏が2008年から使い始めたそうです。産経新聞は次のように伝えています。
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「刑務所に入りたい」無差別に危害
刑務所に入りたいー。生活困窮などで自暴自棄に陥った末、第三者に危害を加えるという身勝手な事件が後を絶たない。専門家は、
背景に「社会的孤立」があると指摘。
会社や家族とのつながりが絶たれ、他者を見境なく傷つける人間を生まないためには、どうしたらいいのか。
「刃物で刺せば長く刑務所に入れると思った」今年の7月、面識のない30代女性の顔にカラースプレーを吹きかけナイフで刺そうとして逮捕された男(62)は、警視庁の調べにこう語った。事件を起こす約10ヵ月前、男は体調を崩し仕事をやめざるを得なくなった。その後、2ヵ月に1度入る厚生年金16万円を生活費に充てていたが、生活は苦しく借金が膨らんだ。一度は「死んでもいい」と自殺も頭をよぎったが、「刑務所に入れば、三度の飯が楽に食べられる」と考えるようになり、事件を起こした。こうした短絡的な動機に基づく通り魔的な事件は、各地で相次いでいる。それらの犯人は、「自分の人生に嫌気が差した。死刑や無期懲役になりたかった」という趣旨の動機を話している。
犯罪心理学者の出口保行氏は、「社会的なつながりのない人は、罪を犯して逮捕される『リスク』も、家族や友人、仕事など失うものの『コスト』も感じられなくなる。
『無敵の人』となり、動機が形成されるとそのまま犯罪の実行につながりやすい」と説明する。経済的にひっ迫したり、社会的に孤立したりした人を、いかに支援につなぐかは継続的な課題だ。出口氏は
「社会的な『つながり』がとにかく大切。社会からはみ出した人間を作らないことが必要だ」と強調した。
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確かに最近理不尽な事件が増えています。CASAでは、「毎朝のあいさつ」を実施し、子どもたちだけではなく地域の方々とも挨拶をしています。こんなことがありました。近所にいつも難しい顔をして歩いているおじいさんがいました。このおじいさんに、私道で遊んでいた子どもたちが繰り返し笑顔で挨拶を続けていると、少しずつ顔が和らぎ、あるひ「こんにちは!」と笑顔で挨拶を返してくれたのです。挨拶の「挨」とは「自分の心を開く」、「拶」は「相手の心に近づく」という意味があるそうです。
「笑顔と挨拶に満ちた地域づくり」は、CASAの目標の1つです。この行動は、
社会的に孤立した人を防ぐ「小さな一歩」になると信じています。
小沼 好宏