一昨日(11/23)は
「勤労感謝の日」でした。CASA近くの中学校では、先週、中学2年生が
「職場体験」をしました。保育園、図書館、スポーツクラブ、スーパーマーケット、ケーキ屋さんなど、いろいろな職場が中学生を受け入れてくださり感謝です。みんなが今回の体験を通じて
「働く」ということを考えてくれたら嬉しいです。もう20年以上前になるでしょうか? 多くの企業が「お父さん・お母さんの職場を子どもたちに見学してもらう活動」が広まったことがあります。今でも続いていると思いますが、困ったことが起こりました。子どもたちの感想文の中に、「お父さん、会社でもパソコンしてたよ」、「お母さん、電話でずっとお話ししてた」などが多かったそうです。「モノづくり」「接客」などの見える職場より、圧倒的に「事務職」が増え仕事が
見えづらくなっているのです。
CASAでは、小学校高学年・中学生になった頃から、「
おっちゃんは、仕事しているの? 仕事していないなら、どうやって僕たちのおやつやゲームを買ってるの?」という
素朴な疑問が出始めます。こんな時はチャンスです。「おっちゃんは、会社を定年退職するまで一生懸命働いたよ。みんなも若い時は、まず働いて自立、自分で生活できるようになること。働いて収入を得たら、税金も納めないとね。税金によって、世の中の安全・教育・生活などが成り立っていることは習ったでしょ? 少し給料が上がったら、貯金を始めること。家族を持つようになったら、家族を守るためにもっと働こうと思うようになるよ。そして少し余裕が出てきたら、授業でも習ったかな? 株などの投資を始めてもいいね。だけど投資は、ギャンブル的な面もあるので注意も必要だよ。この頃になると親が高齢になるから、親孝行も大切だね。そして50歳を過ぎた頃からは、定年退職をしたらその後、どんな人生を送ろうかを考え、準備も始めた方がいいね。これからは人生100年時代、人生は長いからね」と話します。そして、「おっちゃんは、定年退職後の人生として、君たち子どもを中心とした居場所を作ろうと考えたんだよ。今は年金が主な収入だけど少々の貯金と投資がある。定年まで働けたことへの感謝・
世の中への恩返しと子どもたちへの投資の気持ちで運営しているよ」と伝えます。
こんな話を繰り返し聞きながら、CASAの活動を経験している中学2~3年生・高校生は、「税」「有益なお金の使い方」などの作文コンクールで、「近所のボランティアおじいさん」の実例を書いて良い評価をいただいています。「一緒に野球しようぜ!」というメッセージとともに全国の小学校に6万個のグローブを寄付した大リーグ大谷選手の事例と対比させながら…。「大谷選手のような高額収入者だから寄付ができるんだろうと思ってたが、私の身近に自分のお金を使ってできる範囲のボランティア活動を実践しているおじいさんがいる。
私も将来、そんな生きたお金の使い方をしたい」と結び、読んでいて涙が出るほど嬉しく、内容的にも素敵な読み物になっています。彼らの成長を実感します。
今、思うのです。CASAを10年間運営して見えて来たことです。それは単なる「居場所」から「若者飛翔の場」」へのステップアップです。小学生の頃から「継続」して通って来てくれている子どもたちは、ボランティア活動を体感しながら中・高校生へと成長しています。CASAでの彼らの経験が、
将来、世の中で活躍してくれるステップ台、すなわち
「若者飛翔の場」となりつつあると…。
小沼 好宏