今日、
「居場所」をテーマとするトークセッションがありました。このトークセッションは、登録団体だけが参加するクローズドのものなので、その詳細には触れませんが、「CASAワイワイ!」が事例報告する機会をいただきました。報告するにあたって、改めて「居場所」について考えてみました。
CASAの3つの主な活動は、①私道入口での「毎朝のあいさつ」②私道花壇で「季節の風景」の提供③365日無休の「居場所」です。365日無休の「居場所」は、当然ですが、
「毎朝のあいさつ」も「居場所」であることを報告しました。毎朝、私道入口に白い3つのイスを並べて、子どもたちを待っています。低学年の子どもたちは、「おっちゃん、おはよー!」と、手を振りながら笑顔で駆け寄ってきます。すぐそばにある踏切は、朝は「開かずの踏切」となり、私道が子どもたちの「安全地帯」にもなります。イスに座りながら、子どもたちと交わす何気ない会話にこそ、大きな意義を感じています。こう考えると、「毎朝のあいさつ」も「居場所」の1つと言えます。
2つ目は、CASAという「居場所」に集う人々がいて、それを包み込むように「あいさつ」を交わす人々、さらに「季節の風景」を楽しむ多くの多くの人々がいる。そして、これが「循環」しています。「居場所」という「点」の活動が、「面」すなわち「地域活動」へと広がり、「笑顔・あいさつ・うるおいに満ちた地域づくり」が進んでいます。こう考えると
「地域」も「居場所」と言えます。
これを受けて、「地域とは?」というスライドで、次のように問題提起をしました。「ちいき」という言葉を展開すると、スタートは「地域」を知る「知域」、するとそこにはたくさんの生活、生きるがあることを知ります。たくさんを「千」と表し「千の生きる(千域)」です。同時に「地域を良くしたいというたくさんの心意気(千意気)」もあります。その「心意気」が行動になり、「地域を治す活動(治域)」へとつながっていきます。目指すのは、「粋で魅力的な地域を作る粋域」と言えます。そしてこれも「循環」していると考えられるのではと問題提起しました。
現在のボランティア活動の多くは、かつては、地域共同体の中で、そこに住む人々が協力して行っていたことです。社会システムが進歩する中で、それらを行政が担ったり、企業がビジネスとして請け負うようになりました。自分たちで共同して行う「地域の構成員」から、社会サービスを消費する「お客さん」へと変化して行ったのです。CASAは、かつての地域共同体の中にあった良い所を取り戻し、「笑顔・あいさつ・うるおいに満ちた地域づくり」を目指しています。最近使われている「無敵の人」とは、「社会的に失うものが何もなく、殺人などの犯罪を起こすのに何の躊躇もない人」という意味だそうです。背景にあるのは、「社会的な孤立」。家族・学校・会社・地域などとのつながりが絶たれ、孤立しているのです。これにブレーキをかけるためにも、
地域の役割があると思うと提案しました。
最後に「改めて居場所とは何でしょうか?」という問いがありました。これに対して、「実家+コインランドリー機能を持つ居場所」を作りたいと答えました。「実家」とは、「安心できる場所」の象徴。「コインランドリー機能」とは、「そこできれいにリフレッシュ」できて、さらに「いつ行っても利用できる」という機能です。こんな思いを込めて、CASAは「地域の実家再生、『いつもそこにある!いる』づくり」を活動テーマにしているのです。
トークセッションに参加することで、改めて
「居場所」とは何かを考えました。また、他の団体の活動や思い・志を聞くことができ、とても有益な時間でした。
小沼 好宏