あきらめない力

2026/02/17

今朝、「朝のあいさつ」をしていると、「おっちゃん見た? りくりゅうが金メダル!」と小3女子Sちゃんが興奮しながら駆け寄って来てくれました。ミラノ・コルティナ冬季五輪、フィギュアスケートペア・フリーで三浦璃来(ミク)・木原龍一選手が金メダルを獲得したのです。ちょうど午前7時頃からの生放送だったので、多くの人々が感動を味わったのではないでしょうか? 私も生放送を観ていましたが、訳もなく感動し涙腺が緩みました。何故でしょうか?

今回の冬季五輪では団体戦がとても感動を呼んでいます。フィギュアスケートの団体戦では、スケートの男女ダンス・男女ペア・男子個人・女子個人の4種目。スキージャンプでは、女子・男子・女子・男子の4人の団体戦。スピードスケートで3人1組で滑るアイスパシュート、そしてカーリング、アイスホッケーなどのチーム競技などです。もちろん個人種目にも多くの感動がありますが、団体戦には支えあう力、仲間のためにという思いがプラスアルファ―感動を作ってくれるように感じます。さらに観客席で応援している競技仲間の応援する姿、笑顔や涙がさらなる感動を呼んでいます。

三浦・木原選手の「りくりゅう」コンビにも支えあう力・信頼する力がありました。今回の五輪では、「金メダル確実」と言われ団体戦でも圧巻の演技を披露し自己ベスト(155.55点)を記録ていたのですが、昨日のショートプログラムではまさかのミスにより5位、トップのドイツコンビとは6.90点差とかなり大きな差でした。木原選手はショートプログラム終了後、氷の上で泣き崩れていました。そして今日のフリーで、「りくりゅう」がよみがえり、世界歴代最高の158.13点を記録し、2位のチームに9.49点差をつける大逆転劇を演じてくれました。素人目にみても、スピード、滑らかさ、技の美しさなど素晴らしく見えました。

試合後のインタビューでは、三浦選手は「龍一君のために滑るね」、木原選手は「ミクのために、お互いのために滑ろう」、お互いに「諦めていいわけがない、自分たちなら絶対できる」と信じあって、可能性を無限大に広げたのだと思います。ペア競技は、スケート技術だけではなく、男性には女性を支える力・能力が必要で、木原選手はもともとやっていたシングル競技からペアに転向した2013年には身長175cm・体重61kgのやせ型から1日7食で肉体改造をして体重を15kg増やしたそうです。その後、木原選手は腰のケガを、三浦選手は肩のケガを乗り越えて金メダルにたどり着いたのです。

さらに感動したのは、2位のジョージアペア、3位のドイツペアが優勝した「りくりゅう」を讃える美しい姿でした。相手をリスペクトする姿です。この競技は、もともとヨーロッパの選手が得意としていて、4年前の北京大会で「りくりゅう」が7位になったのが初の快挙と言われています。その理由は肉体的なハンディがあるようで、「りくりゅう」だけを見ていると木原選手の肉体改造の成功を感じていましたが、表彰台で3ペアが並んだ時に、2位のジョージア、3位のドイツの男子選手の大きさには圧倒されました。こんなハンディを乗り越えた点も感動に値します。

スポーツには力があると再認識しました。朝、「りくりゅうの金メダル」を伝えてくれたSちゃんだけでなく、多くの人が感動を味わったはずです。ここに至るまでの努力、努力したことを発揮する力、失敗しても諦めない力、仲間・お互いを支え信じる力などいろいろなことに人々は感動するのだと思います。加えて、競技の解説をしていた高橋成美さんの言葉の力にも感動しました。彼女は8年前のソチ五輪で木原選手とペアを組んでいました。号泣して言葉を詰まらせながら「こんな瞬間が来るなんて本当に嬉しくて。りくりゅう本当にありがとう。…こんな最高の気分に合う日本語なんて思いつかないです。…諦めない力は階段となって頂上に連れて行ってくれます」と語っていました。
CASAでは、いろいろな仲間と過ごす時間を大切にしながら、子どもたちが何かを感じてくれればと思います。

小沼 好宏
 

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