少子化の中の指導者

2026/04/28

「ゴールデンウイーク」の扉が開きました。子どもたちにそれぞれ良い思い出ができることを願います。「どこか遠くへの旅行」など特別なイベントがなくても、身近にもたくさんの思い出の種があるのでそれを掘り起こして欲しいと思います。私は小学生の頃から「全日本柔道選手権大会」を楽しみにしていました。この大会は「天皇誕生日」(4/29)に行われていましたが、今年は一昨日(4/26の日曜日)でした。いつから開催日が変更になったかは記憶にありませんが、実は4/29の呼び方も次のような変遷をしています。「天皇誕生日」→「みどりの日」(1989年に変更)→「昭和の日」(2007年に変更)。

この大会は「体重無差別」で争う唯一の選手権です。もともと柔道には「小よく大を制す」、すなわち「体格や力の小さい者が、技術・スピード・知恵を活かして強大で大きな者を制する」という考えがあります。今大会は、地方大会を勝ち抜いた36選手と推薦の9選手、計45選手で争われましたが、決勝戦は90㎏級の二人(田島選手と村尾選手)の戦いになりました。90kg以下の選手が優勝するのは14年ぶりの快挙です。さらに小さい66kg級と60kg級の選手も一人ずつ出場していて、体力差を補う試合内容はとても魅力的でした。

産経新聞に「話の肖像画」というコーナーがあり、今月は柔道金メダリストで講道館館長の上村春樹氏の連載です。今日の話の中に次のような記述がありました。
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少子化の影響などによって、日本国内の柔道競技者人口は減り続けており危機感を持っています。一昨年の国内出生数は70万人を切って過去最低、私の頃(昭和26年生まれ)は210万人いましたからね。「柔道人口減少」とはいえ、中学で武道が必修化となり、その7割近くが「柔道」を選択していますから、毎年多くの少年・少女が柔道着を着ています。その一方で、指導者不足、練習する場の不足に悩んでいるのも事実です。中学・高校では、部活動自身が減っています。
……現代の子供たちは、人数が少ない分、「至れり尽くせり」の環境ですが、それでも何が正しくて何が間違いか? 判断できないことも多いでしょう。そういう子供たちには、大人(指導者)がさりげなく、どっちを向いたら良いのか、面白いか、「気付き」を与えてあげればいいのです。こうした中で、「目標を持つこと」の大事さを、「自分なりの考え」で気付かせる。そのやり方は昔のようにガンガンやるのではなく、いわば”今風の指導”が必要ですね。
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CASAでの子どもたちへの接し方にも共通する話です。「本人の気づき」→「本人の目標」→「本人の考え」を大切にしています。私は高校時代柔道部で、いまだに当時の仲間との交流が続いていることに感謝しています。入部した時、身長185㎝・体重105㎏のI君と出会いました。私は50kg代のやせっぽち。当時の高校生には体重別などなく、全てが「体重無差別」でした。とても優しい・力持ちのナイスガイでしたが、41歳で早逝してしまい無念です。

小沼 好宏

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