昨日(7/27)、CASAから車で10分程の所にある「本立寺」の「お施餓鬼」に参加しました。
「お施餓鬼」とは、仏教の供養行事の1つで、「飢えや渇きに苦しむ霊(餓鬼)や縁者のない無縁仏にまで飲食・功徳を回向(えこう、他の人々や亡くなった方々のために分け与える仏教の行為)する法要で、お盆前後の今頃、お寺に檀家が集まり行われます。宗派によって差があるようですが…。
「お盆」は主に自家の先祖供養が中心で、各家庭で迎え火・送り火や盆棚などを行うのと比べ、
「お施餓鬼」は対象がより広く「自分の家の縁に限らず、より広く全ての縁に報いる」という「慈悲と平等観」があると言われています。
「本立寺」は、西武新宿線「武蔵関駅」から徒歩2分程、私の自宅からは徒歩4~5分の場所にあり、1640年頃に創建されたそうです。約400年前、江戸幕府第3代将軍・徳川家光の頃です。そう考えると歴史を感じます。毎年12月9日・10日には「本立寺」の門前に市が立ち、「関のぼろ市」と呼ばれ賑わいます。江戸時代から始まったと伝えられ、現在でも古道具や植木などを売る露店が200軒以上並びます。「本立寺」には私の両親が眠っており菩提寺でもあり、お墓参りをした際に
本堂前の石段に腰かけ、季節の風を感じるのが大好きです。
昨日の「お施餓鬼」は午後2時から始まりましたが、真夏の猛暑の中でも心地よいのです。まず、住職の他に7人の僧侶が集まり、8人という
豪華な「読経」のハーモニーです。「読経」に合わせ、
セミたちの「合唱」が重なります。隣にある中高一貫校私立校のグラウンドから、
部活中の生徒たちの「掛け声」も加わります。また、すぐそばには武蔵関公園があり、門前を石神井川が流れているせいか、
真夏でも涼しい風が流れてきます。川沿いの緑の木々の中を黄色い西武線の
電車が走り去ります。「お焼香」が始まると
「抹香(まっこう)」の香りが鼻をくすぐり、
抹香の指触りも感じます。「読経」「お焼香」が済むと本堂から「お塔婆」が運び出され、外に並びます。この中から、各人がお願いしていた「お塔婆」を探し出し、自家のお墓の後方に立てます。
「お塔婆」は「亡き人の功徳を可視化し、亡き人へ回向する大切な標(しるし)」で、故人の戒名・俗名、命日、施主名などが
墨痕鮮やかに記されていす。お墓には
「線香」の香りが満ちています。これらを
トータルし五感が刺激され、
最高の「心地よい時空」が誕生するのです。
味覚は「読経」の合間に
「おいしい干菓子」と「お茶」をごちそうになりました。
「心地よい時空」に身を置きながら考えました。
CASAでの「心地よい時空」のことを。CASAも今年で12年目、来てくれる子どもたちの年齢が、乳幼児→小学生低学年→小学生高学年→中学生→高校生→大学生へと変化しています。その中で、
「変えるもの(方法と形)」と「変えないもの(目的や志)」を常に意識し考えようと。「不易流行」の大切さを
「お施餓鬼」の「心地よい時空」が気づかせてくれました。感謝です。
「お施餓鬼」の写真を載せておきます。
小沼 好宏