夏休みに入って2週間が過ぎました。日中の猛暑、突然やって来る雷雨などに悩まされながらも、CASAに子どもたちがやって来てくれます。先週・先々週の土・日は、近所の公園で夏祭りがありました。空模様が怪しい日もありましたが、夕方から楽しそうに出かけて行きました。夏休みにいろいろな経験をして、たくさんの思い出ができることを願っています。
私の子ども時代の夏休みの思い出は、その多くは母の故郷で過ごした日々です。小学1年から高校1年まで、夏休み初日から最終日まで、新潟県柏崎市西山町で過ごしました。まだ新幹線や特急などが整備されていない時代、夏休み初日の午前4時に上野駅から父に見送られ各駅停車での旅が始まります。当時の列車は、向かい合わせのボックス席で4人掛け、母と姉と私の3人、残りの席にどんな人が座ってくれるかは、長旅に大切な要素の1つでした。母は話し上手だったので、どんな人が座ってもすぐに仲良しになって旅は盛り上がりました。
母の実家は、柏崎駅で越後線というローカル線に乗り換えて、「礼拝(らいはい)駅」にありました。「礼拝駅」の当時の駅員さんは母の小学校の同級生。駅に着くと「おお、帰ってきたかぁ~」と迎えてくれました。駅を出ると正面の「食料品店」のおばさんも同級生。手招きでお店に招かれて、アイスクリームをごちそうになりました。駅から祖父母の待つ実家までは徒歩で約15分。出会う人・出会う人が笑顔で「よう、帰って来なすったねぇ~」と
方言交じりであいさつしてくれました。
母は4人兄弟の末っ子、上3人はお兄さん、私にとっては伯父さんたちです。実家には祖父母と長男の伯父の奥さん、そして7歳年上のいとこ(男)が待っていてくれました。伯父は東京勤務、上3人のいとこ(女性)も東京の大学で実家にはいませんでした。上から2番目の伯父一家は、同じ村の中に住んでいて、4人のいとこはすべて男、上3人は私より年上で、夏休み中いろいろな冒険に誘ってくれました。夏休みも深まり旧盆あたり(8/15頃)になると、長兄の伯父と三人のいとこ、そして3番目の伯父一家、私の父も加わり
「総勢20名超の大家族」になります。実家周辺の親戚たちも集まって、さらに「大家族」に、夜にはみんなで「盆踊り」に繰り出します。ここでも
村の人たちとの交流が盛り上がりました。お盆の儀式やお墓参りなども印象深くで残っています。実家の隣はお寺、そこの和尚さんも母の同級生。お寺からは毎朝、お経の声が心地よく流れてきました。境内の大きな木には、手作りのブランコがぶら下がり、夏の昼下がり、木陰でブランコに揺れるのも楽しみでした。
これらの思い出が、すべてCASAに繋がっています。CASAの活動テーマは
「地域の実家再生、『いつもそこにある!いる!』づくり」ですが、「実家」や「大家族」の思い出が原点です。さらに、いろいろな村の人たちとの交流から
「地域」を、母の同級生たちから
「仲間」の大切さを学びました。
お寺の境内のブランコは、CASA裏庭の
「運動空間」のモデルです。
CASAで過ごした子どもたちの心にも、CASAで過ごした思い出が息づき、それが将来、彼ら・彼女らの「若者飛翔」のきっかけになればと願っています。
小沼 好宏